コードギアス 復活のルルーシュ 感想 > 2019.2.9(土)公開


ルルーシュとスザクとナナリーがとにかく好きな人間の感想です。スザルルの女です。
好きなキャラ贔屓なのはごめんなさい!私も人間だもの!

コードギアス復活のルルーシュ、豪華な同窓会を見てきました。
復活のルルーシュはオールスター感謝祭、お祭りですね!
ファンが見たいものを見せようとしたというだけあって、各々のキャラクターのファンにきちんとサービスシーンが用意されていて、なるほど12年も人気のジャンルってこういうボーナスステージがあるんだな、と感慨深かったです。
スザクとルルーシュが好きな人へのサービスシーンも用意されていて、これが福利厚生か…と。
とりあえず最速と合わせて初日で3回見たんですけど、数分ごとに緩急や見せ場が用意されていて、3回見ても飽きなかったです。
2時間しっかり夢中になれるエンターテイメントとして、お話が練られているってことなんだなぁ。主要キャラが死んでしまうシーンもなく、楽しんで何回も見られる作りになっていたと思います。

よかったところ、いっぱい。
大好きなキャラクターたちが、もう一度動いて喋ってくれている。作画がいい。音もいい。贅沢。
ルルーシュの復活。待ってたよ!キムタカ様の作画がものすごくいい。BGMが神々しい。
昔の敵は今日の友、熱い。オールスター感謝祭だ。
ピンチに陥り、それを乗り越えていくシーンのハラハラ感。スザク頑張れ、カレン頑張れ、ルルーシュ頑張れ、と久しぶりに心から応援した。
敵も、単純に消費されるキャラクターではなく、キャラがその行動に至る背景が味わえてよかった。
やっぱりこれは、大好きになったコードギアスでしか味わえない楽しさだなと実感しました。
私はあの世界にいる人たちが大好きなので、もう一度会えて嬉しかったです。

もうね、冒頭5分程度でルルーシュが生きていることが分かるこのスピード感。またコードギアスにやられた!と思わせてもらいました。
からの、ルルーシュの心がない状態で生きていることがわかって、一転ショックに陥る私の忙しさ。
心を失ったルルーシュ…もう見た目がとても可愛いんですけど…可愛いんですけど、「ただ生きているだけなんて緩やかな死と同じ」と言っていた子がこんな形で延命させられるとはと、しんどいほうが勝りました。
だから、心を取り戻して復活してくれたとき、ルルーシュが望む形に戻ってこられてよかった…!と両手を祈りのポーズに握り締める人になった記憶があります。
ルルーシュが復活する直前に、Cの世界でルルーシュに向かって手を差し伸べる人の影、ナナリーとスザクのような人が真っ先に出てきたように見えたんですよね。
シャルルたちの思いの残滓に飲み込まれかけたルルーシュが復活できたのは、C.C.が求めただけじゃなく、囚われているスザクやナナリーが無意識にルルーシュを呼んでいたのかもしれない。ルルーシュはみんなが求めていたから戻ってこられたんだと、そう気づいたときは嬉しかったです。
豪華版のパンフレットを読んだら、あのシーンの解釈はやはりルルーシュの大切な人達が助けてくれたと書いてあったので、ルルーシュはみんなに望まれて生きている…よかった…と再びほっとしました。

ルルーシュが、復活したところからすぐに「ここにいるなら自分のやるべきことはなにか」と思考を前向きに切り替えて対処していくところ、ルルーシュらしさがあって好きです。
ルルーシュ、自分の復活に疑問を抱いていないのかと思いきや、かりそめの命でいつ終わるかわからないと考えているのが、わかってはいるもののぐっと苦しいところでした。
とはいえラストシーン見たら、安定して生きてるじゃん…っていうのはあるんですけど!


さて。
ノットフォーミーの物語でも泣かないって思ってたので、わかった!私向けじゃないところある!公式のスタンスは尊重する!と理解しています。
しかし以下は、納得できずにこの先も求めていきたいところは主張し、可能性を繋いでいきたい声の大きなオタクの話です。

何度見てもどうしても悲しくて悔しいところ。
ナナリーとスザクが、物語の中で大切に描いてもらえなかったように思えたことです。
ナナリーはルルーシュの行動の原理、スザクはルルーシュの唯一無二の対となる存在。私はその幼馴染三人が、幼い頃に芽生えた絆と情を大事にしながら生きてきたTV版の描写が大好きでした。
ルルーシュの、その二人への気持ちは、なぜ描かれなかったのだろう。
「ナナリーはもう俺がいなくても生きていける」「ゼロはこの世界の中でのスザクの居場所とするべき」「自分は世界に関わってはいけない」そうルルーシュが思う気持ちもわかるんですが、それは違うだろとルルーシュの腕を掴めるのはナナリーとスザクだと思っていたんですよね。
ゼロレクイエムを成し遂げるまで、ナナリーとスザクはルルーシュに自分の感情をぶつけられませんでした。自分たちにも罪があるから、わがままは言ってはいけないと。
しかし、この復活のルルーシュで「お兄様が大事」「ルルーシュがいない世界は孤独」だと言えるお膳立てがやっと整ったのに、なぜそこを描いてもらえなかったのかが悔しいです。
いや、二人が気持ちをぶつけるところは描いてもらったんですが、ルルーシュからのアンサーがないんですよね。
二人に対するルルーシュの答えがちゃんと描かれて、その答えにナナリーとスザクが納得か受け入れるかして、三人の間に真心のやりとりが見えて、二人がルルーシュをちゃんとお見送りして、そしてルルーシュがC.C.の元に行ったなら、もっと私の中の印象は違っていたかもしれません。
ルルーシュがC.C.を追って行くにしても、それはナナリーの涙と天秤にかけてやってほしいものではなかった。
ゼロをスザクに譲るとしても、自分にゼロがやれるのかと戸惑いのスザクに、あっさり渡していくものではなかった。
TV版は、本当の願いは叶わない、というところが全員イーブンで、それが「キャラがそれぞれ責任を取ったんだ」と思えて好きなところだったんです。
ルルーシュは、「生きたい」という気持ちを押し込めてゼロレクイエムに向かう。
スザクは、死で贖うのではなく、生きてゼロを全うする。
ナナリーは、最愛の兄を失う。
C.C.は、ルルーシュに約束を叶えてはもらえなかった。
みんな本当の願いは叶えられないままでも、明日を求めることをやめない。その切ない強さがよかったんです。
だから、復活のルルーシュという作品でC.C.が報われるときが来たなら、他のキャラクターも報われてほしかった。C.C.のわがままが叶うなら、ナナリーとスザクのわがままだって叶ってほしい。そこはイーブンにしてほしかったんです。
ルルーシュと一緒にいたいという願いはナナリーもスザクも同じだったのに、なぜC.C.だけ得ることができてしまったのか…。スザクとナナリーのことを思うと、やるせなくて悔しいです。
世界を巻き込んでゼロレクイエムを成したルルーシュとスザクの罪と罰は、ふたりの生き方は、釣り合いがとれていてほしいんです。ルルーシュが解放されるならスザクも解放されないと、そこはやっぱり、おかしいよ?と思ってしまう。
C.C.って、自分の目的のためにギアスを撒き続けきたし、TV版ではマオのこともあったし、ルルーシュにはマリアンヌの真実をずっと黙ったままできたし、それを謝ったこともないままルルーシュの優しさに甘えていたのに、その罰を受けないまま報われてしまった。だからスザクやナナリーのことを想うと、なんで彼女だけが…と悔しくなるのは、自分としては仕方がないです。
復活し損ねているルルーシュの体を守ってきたのだって、他の人たちに協力を願ってよかったのに、一人で対応することを選んだのはC.C.のエゴでしょうし。それを苦労や絶望だと言うことはできないはずなのに、ルルーシュ本人に言って、ある意味で恩をきせてしまいましたし。
魔女だと迫害を受けてきたのも愛されるギアスの代償で、何度もルルーシュを庇って傷ついたのも不死であったからで、C.C.は単なる被害者じゃないはずなんです。
C.C.に対して穿った自分が見方をしているのはかるのですが、C.C.はずるい人だったな(そこが魔女から逸脱して人間らしかった)という感覚の積み重ねがあるので、やっぱり今回も「ずるい」と思ってしまいました。

もう、スザクの孤独があまりにつらいんです。ゲンブを殺したときからずっと一人でさびしい道を歩いてきたスザクが、ここへきて初めて「孤独だった」と口にした。さびしさには我慢強いであろう彼が、本当に、どうしようもなくさびしい想いを抱いていたことが想像できてしまうんです。
「ルルーシュのいない世界は、思っていたよりも孤独だった」スザクがようやく口にできた弱音は、ルルーシュが思いがけず生きていたからあふれた言葉で、ルルーシュがいなかったらずっと一人で抱えていたものじゃないかと思うんですよね。
ホビージャパンに掲載された小説『黒のアルビオン』で、スザクがナナリーの前で仮面を外して「ただのスザク」として話しているシーンがありますが、そうでもしないとスザクは重責で潰れてしまうくらいだったのかもしれないですし、ナナリーと共にいても拭えない孤独があったんだと思うと、こうして文章を打ちながらも涙があふれてきてしまいます。

それでも、ルルーシュとの約束だからとずっと誠実にゼロをやってきたのに、周りから「やっぱりゼロはルルーシュだ」と評価されてしまうのもつらかったです。
ゼロとなったルルーシュが、扇や玉城、コーネリアの心をみるみるうちに把握して、人の輪の真ん中に入っていく様子を見せられたら、スザクは「自分はゼロじゃないな」と思ってしまうでしょう。目の前でゼロとして威厳を持ったルルーシュの姿を見たら、自分の力が足りてないと思わざるを得ない。
世界にゼロは二人もいらない、ルルーシュがゼロをやるべきだ、自分はお飾り。こんな言葉を、嫌みではなく綺麗な本心でルルーシュに告げられる、枢木スザクという善性が愛しく悲しかったです。
仮に、EDのイラストでスザクがやる気満々でゼロをやっている姿が見られたなら、多分私の心は違っていたでしょう。
でも、スザクの表情は見えず、鎮魂のキャンドルを1人と2匹で静かに眺めていた。なんでEDの最後を、そんなさびしい、去ったものを見つめているスザクの姿にしたんだろう…つらい。
自分はお飾りのゼロだと思っているスザクが、ルルーシュが旅立ったあと一人でゼロをやっている姿は、もう泣けて泣けて仕方がないんです。スザクはどうやって自分をゼロだと思っていくんだろう。そして、どうしてルルーシュを、スザクとナナリーを置いていったようにしか描いてもらえなかったんだろう。
光和二年までの期間は紛争の起こらなかったキセキの1年として後年評価されるそうですが、ということはこの先も諍いは起こって、ゼロが活躍することになるんじゃないんでしょうか。スザクが本当に大変なのはこれからかもしれないのに、ルルーシュ…。
置いていったんじゃなくて、見送ってもらえたのかもしれないけれど、そのプロセスが描かれていないので、ルルーシュが薄情なキャラクターだと思われてしまうのもつらいです。ルルーシュのこと好きなので…。
復活のラストで泣き笑いするC.C.のような顔を、私はナナリーにもしてほしかったです。ナナリーはその場面を与えられるのにふさわしい子なのに。スザクだって。
制作側がこの幼馴染三人を軽く扱ったつもりはないんだろうけれど、ルルーシュからのメッセージをちゃんと読みとれなかった自分に悔しさが残ります。ごめん公式…ごめんルルーシュ。

星空の下で、ルルーシュとスザクが肩を寄せ合ってナナリーの動画を見ているシーン、ふたりの顔が優しくてなんか泣けてしまいました。あの二人はこんな顔をする二人なんだと、ここで少しでも描いてもらえてよかったです。
だからこそ、そこで出た「僕たち二人で戦えば勝てる」を見せてほしかったんですよね。
あの頭脳のルルーシュと、戦闘センス抜群のスザクが力を合わせて、更にカレンも共闘なんてワクワクする展開なのに、みんな個別に戦うばかりで、力を合わせたと実感できる場面がなかったのが、せっかくの復活のルルーシュ戦闘シーンなのにもったいなかったです。
ランス&紅蓮VSジルクスタン王国の2機、が混戦になるとかどうでしょうね!あっちも連携でくるから、こっちも連携して攻撃して…みたいな…あとスザク、フォートレースモードが使えないと判断したら秒で装甲捨てそうなんだけど頑張っちゃったな。

ルルーシュの「討っていいのは討たれる覚悟のあるやつだけだ」、そこで言う必要のあった台詞だったかな…。ルルーシュといえばこれだろうという、取ってつけた感を覚えてしまいました。
ナナリー救出のとき、敵に戦略を読まれただけで思考を止めてしまうルルーシュなんて見たことがなかった。考えて考えて打つ手がないなんて初めてで動揺したのかもしれないけれど、ルルーシュはあんな洋上で行動を起こさず動揺するだけじゃないんじゃないかな…これが駄目ならあれだとトライアンドエラーで進んでいく姿は見てきたけれど…。
C.C.がルルーシュを支えるという構図を作りたいがために、あのルルーシュが諦めかけるシーンを作られてしまった気がして、「キャラクターが生きた」のではなく「物語のために行動を決められた」感じがして残念でした。
キャラクターの生きた紆余曲折がコードギアスの好きなところだったのですが、今回は「この展開にしたいからこのシーンを入れた」という物語先行でキャラクターが動かされてしまった部分を、どうも端々に感じてしまったんですよね。
コーネリアがルルーシュと手を組むのはものすごく葛藤があることだろうに、会話のみでルルーシュを受け入れてしまっていたのもね。共闘チームを作りたいからという意図が透けてしまっていた。
最後のL.L.の名前が出てくるくだりも、エンドロールあとのシーンが決められていたから、逆算で作られたシーンだというのが見えてしまって、予定調和の流れがなんともいえず虚しい感覚でした。

話前後しまくりですけど、スザク、ルルーシュが生きているとわかったとき、ちゃんと思いの丈を込めて殴ってくれてよかったです。あそこのスザクは、物語よりもキャラクターが先に生きていたと感じられました。櫻井さんのお力の賜物かな。
そして作画の素晴らしさ。ベッドの上で気がついたスザクが、ルルーシュを見るときのぼやけた視界(ルルーシュ美しすぎ問題)。生きているか確かめてみればいいと言われて、片手ではなく両手を伸ばしたスザクの、ルルーシュへの情。
頬に触れて、全部ぐっと触ってしまうのは怖いのか、指の先に少し力を入れたあの触り方…ゼロレクイエムで、ルルーシュがスザクの仮面に触れたときの手つきと、情の種類が同じだなって感じました。
そこからの、めいっぱい殴られるルルーシュのシーン。ルルーシュは、あそこでスザクが殴ってくれてほっとしたと思います。ルルーシュは多分、スザクから冷徹に突き離されるのが怖くて目を合わせられなかったんだと思いますし。
そこから共に行動して、ルルーシュに「君が生きていてくれて嬉しい」と伝えたスザクは、ちゃんと成長していたなあと感じます。
ナナリーが最後に、「一緒に暮らしましょう」「お兄様ばかりが罪を背負う必要はない、私も一緒に背負います」と伝えたのも、かつて伝えられなかったことを誠実に伝えようとしていてよかったです。
ルルーシュが「ありがとう」とその言葉を受けとめて、その瞬間にスザクが見せた嬉しそうな微笑みが、スザクの最後の表情だったんだと思うと、たまらなく胸が痛みます。
そのあと、ルルーシュがC.C.を追いかけていってしまったときに、スザクはどんな顔をしていたんだろう。
ナナリーとルルーシュと自分で、また三人一緒にいられるかもしれない、その希望を見た瞬間のスザクの表情を次のシーンで裏切るのは、私にはちょっと残酷でした。
スザクの孤独を希望に変えられるのはルルーシュだけだったのにな。C.C.とのギアス旅も大事なんだろうけど、スザクをもう少し支える時間があってくれたらよかったな。
TV版では、こういうときルルーシュがスザクをどう考えているのか伝わってきていたのに、今回はルルーシュの気持ちが戦略の部分でしか伝わってこなかったので、よりいっそうルルーシュに「なぜ?」という感情が溜まってしまっているんだと思います。
復活のルルーシュは、ルルーシュの主眼の物語ではなく、C.C.の視点の物語だからなんでしょうね。私はルルーシュの気持ちをもうちょっと知りたかった。自分が不老不死かもしれないし、今すぐいきなり死ぬかもしれない、そんな彼の葛藤や不安をもうちょっと見せてくれていたら、私もルルーシュにもっと感情移入できていたんだろうなと思うと、やはりそれができなかった自分に残念です。

C.C.が報われる話なのはわかります。ルルーシュがやっぱりスザクやナナリーとは一緒にいられず、C.C.と二人で旅をしていくのもすごくいいと思うんです。その展開には納得感がありますし、それ以外に道はないんだと思います。
でも、最後でルルーシュがC.C.を追っていくんじゃなく、ルルーシュが自ら「俺はもう世界には関われない。散らばったギアスの欠片を回収して世界を影から守る」と言ってスザクとナナリーから離れ、そこにC.C.がついていく、世界の理から外れたからL.L.だ、となっていたらルルーシュの意思と決断が見えて格好よかったかもしれない。
ルルーシュの感情として、もう強い目的を持って生きていくのは難しかったのかもしれないのですが、そこはアニメのキャラクターなので夢を見せてほしかったと思ってしまいます。ルルーシュというキャラクターは、どこまでも意志の強い、光り輝く人であっていいんじゃないかな。なんというかこう、C.C.と仲良く手を繋いでいくんじゃなく、ルルーシュとして一人で立ち、自分を持った格好いい人でいてほしかった。ナナリーやスザク、カレン、ルルーシュの守りたかった人たちみんなが紡いでいく、優しい世界のために生きてほしかった。ルルーシュはもっと大局を見て、己の責任を果たせる人間だと思っていたし、思っていたいんです。

とりあえず私は、復活のルルーシュ後も願いは捨てず、願うことは言っていきます。
大事なものを失いながら頑張っているナナリーとスザクにも、安らぎをください。「君がいない世界は孤独だった」「お兄様と一緒に暮らしたい」この二人の望みが叶う日がほしいんです。
監督はここで終わりのけじめをつけたのでしょうけれど、ハッピーエンドはまだきてないよ、ルルーシュ。

TV版は、監督が綺麗に終わらせようとした結末だった。
このNextProjectである復活のルルーシュは、次の10年のために作り直した。
その違いがよくわかる、復活のルルーシュでした。監督が綺麗に終わらせられたTV版があったことに感謝したいです。
今の段階で、手放しで明るく表現できる部分が少なくて申し訳ないです。
でも、この10年コードギアスが好きで、今でも大好きです。大好きだからいろんなことを思うし、思っていいはずです。
皇道の発生可能上映で、コウジロウさんが、「好きなコードギアスとそうじゃないコードギアスがあると思うけど、好きなものを好きでいてくれたらいい」というようなニュアンスのことをおっしゃっていました。
復活の舞台挨拶で、櫻井さんは「抱いたご自分の感想は大切にしてほしい」ということをおっしゃられていました。
この作品が好きだから、悪くは言いたくない。でも想いはちゃんと声にしていきたいし、それは公式側からも止められていない。
好きな部分を楽しく好きでいようなと思います。図太いオタクなので。
今、TV版を一から見直し見たいけど脳が混乱するかな…!
当時のスタッフさんで、12年後にもう一度同じ熱量で素晴らしい映像を作り上げてくれたことには、心から感謝しています。すべてのスタッフさんが報われてほしいし、美味しいものを食べてよく眠ってほしい…すばらしい作品をありがとうございます!
作画と音はめちゃくちゃ良かったんだよなぁ…復活のルルーシュ。


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※追記
初見から一週間経って、4回目を見たあたりから、ちょっと距離を取って映画を見ることができるようになりました。
スザクは復活で、親友を殺めたという業から解放され、これからお飾りではなく自分なりのゼロになれるのかもしれない。かつてユフィが頑張ったときのように。(いや私も社会人なんで、めっちゃデキる前任者から仕事引き継いだとして、頑張ってはみるものの力が足りなくてミスってへこんでいるときに前任者がふらっと顔を出し、「やっぱり前任の人すごい!」「ここ教えてください!」「助かります!」ってみんなが言ってたら「この仕事辞めてぇ!」ってなりますけど!スザクくんはあまり人の評価は気にしなそうだから…)
ナナリーは、一番の後悔を兄に伝えられて、兄妹がお互いに気持ちを通じ合わせて、悲しみから抜け出せたかもしれない。
一度死を経たルルーシュは、残された人たちの想いを受け入れる側に回ったのかもしれない。
「反逆」で激情をぶつけ合ったあとの「復活」は、愛を伝え合う物語。ナナリーやユフィの願った「優しい世界になりますように」が叶った世界。そう自分の認識を修正して見ると、なるほどなあと思えるところが見えてきました。
初見の気持ちは記録として残しておきますが、色んな感情を煮詰めて、見え方の変わる作品だなあと思いました。



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